さて、白鷺に導かれて、小さな踏切を超えると、そこは。。。
東尾道駅からほど近い線路のそばに色とりどりの矢車草が群生していました。
ちょうど電車が通過しました。もう少し矢車草近くで撮ればよかった。。。
海の沖へ、遠く遠く出ていきますと、水の色は、
いちばん美しい矢車草の花びらのようにまっさおになり、
きれいに透き通ったガラスのように、澄みきっています。
新潮文庫「人魚姫」より
矢車草を見ると、どうしても人魚姫を思い出してしまいます。いちばん美しい青の矢車草はどれでしょうか。
そして、蝶も来ました。
まだまだ続きますよ。
と、ついついいっぱいいっぱい撮り続けていましたら、目の前のおうちに、車が停まって、ちょうどおうちの方が帰って来られました。
「矢車草、この前の雨で少し倒れたなぁ、もっともっと綺麗だったのよぉ」
「ものすごいたくさんの色ですねー」
「うちの庭の種が飛んで行ったのよなー」
見ると、お庭もお花がいっぱいでしたので、撮らせていただくことにしました。
「ほんとうはターシャの庭を目指してるんよなー」
(たぶんご近所の方が)途中からもうお一人来られて、いろいろとお話して下さってお二人とも笑顔いっぱいでした。
「でも、お父さんも息子も孫も、男連中はみんな、抜け抜けって、車が出るのに邪 魔って言うんよなぁ」
それから、苗を持って帰る?花は持って帰る?と言ってくださって、あっという間に新聞紙に大きな花束にして、ビニール袋に入れて下さり、はじめて通った場所でたくさんのお土産までいただいてしまいました。
ここにも、目指せターシャ・テューダーがいらっしゃいました。
素敵な出会いに、ありがたい贈り物に心から感謝した日でした。