ちっちゃい庭とおっきい空と。

植物と空と手抜き園芸の四方山(よもやな)話と、あともう少しいろいろと…。

山桜、満開の里桜

 いろんな桜も好きですが、山桜も大好きです。

 ここは山のずっと上の方まで、自然に広がったのでしょうか。里桜とまた趣きが違って野生桜をみつけると、さらに心浮き立つ心持ちがするのは何故でしょうか。

 人に植えられたものではなくても、染井吉野よりもかなり長生きで二百年、三百年と生き続ける所以でしょうか。ここはかなり遠目なので白いのは野生の辛夷の木もあるかもしれませんね。

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 こちらは違う場所でみつけた辛夷の木の広がる山、四月はじめの写真です。

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 このあと、ふしぎな空に出会いました。

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 それにしても山桜は青空によく映えますね。

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 赤茶色の小さな葉っぱが花と一緒にひらいているのがよくわかります。

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 ちょうど山桜の上を飛行機が飛んで行きました。

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 その向こうにも山桜が続いています。

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 薄黄緑色の葉が芽吹いているのはヤシャブシの木でしょうか。

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淡い春の色の共演です。

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 何の鳥かわかりませんが、そこはずいぶんと眺めが良いところでしょう。ずっと遠くをみつめてとまっていました。

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 その下には里桜、ソメイヨシノ(染井吉野)が満開です。

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 ここは久し振りの高坂パーキング、普段でも人混みを避けて、こちらを利用するのですが、この日はさらに少なめでした。

 この木の下あたりでも花々をみつけました。ムスカリと、

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カラスノエンドウと。

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 ずっと続くヒメオドリコソウ(姫踊り子草)と、

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真ん中に白いオランダミミナグサ。

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 さて、反対側の小さな花壇にキンセンカの仲間の「冬知らず」が満開です。

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 その向こうに満開のソメイヨシノです。

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 かなり長くなってしまいましたね。長くなったので、調子に乗ってさらに書き進めます。

 

 先日、NHKBSで圧巻の京都の醍醐寺からの桜の中継がありました。その中で日本を代表される桜守の佐野藤右衛門さん(92歳)が電話出演されておられました。

 佐野藤右衛門さんは京都・嵯峨野にある造園業「植藤」の16代当主、仁和寺の桜をはじめ、全国の名桜を守る「桜守」で150種以上の桜を育て、全国に広めておられます。   また新たな桜を生み出され、それらを緻密な絵や写真とともに記録、日本の詳細な桜の図鑑や書籍をも作成しておられます。

 その藤右衛門さんのお考えでは、日本の野山に自生する桜は元々、ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンの三種類の桜が交配を重ね、突然変異が起こることで桜の種類が増えてきたのだそうです。またそれは桜の力だけでなく鳥や昆虫たちの力を借りて自然に交雑して、多種多様な種類となったというのです。

 

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 多くの種類のある桜ですが、同じ種類でも一本一種ほど違う、人と一緒とのこと。

なんだか人の営みを超越した、生きとし生けるものすべてがつながっていることが山桜の木一本からも学べるようなそんな心持ちがしたのですが、いかがでしょうか。

 

 もう一つ驚いたのは、ソメイヨシノには幹がないということ。幹だと思っている部分は全て枝で、枝を枯らしながら大きく成長する。そして結実することはないため、花には鳥たちや虫たちは寄り付くことはなく、葉っぱが出てから毛虫たちがむしゃむしゃと食べに寄ってくるということ。全国に広まったソメイヨシノはみんな接ぎ木で増やされた云わばクローンたち、だから野生種に比べて短命なのだと知りました。

 

 来年はちゃんと終息していて、いつか蝶が舞うような桜「胡蝶」や黄緑色の花「御衣黄」も実際に見に行きたい、秀吉の見事な京都の醍醐の桜も見てみたいものですね。

 

 

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