ちっちゃい庭とおっきい空と。

植物と空と手抜き園芸の四方山(よもやな)話と、あともう少しいろいろと…。

秋のはじめの玉簾日記

 九月のはじめの日に、タマスダレ(玉簾)の白い花がちっちゃい庭に咲いているのに気づきました。

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 一週間前に芝刈りエリアを拡大して、リュウノヒゲ(龍のひげ)エリアもずんずん刈っていった場所です。

 

 雨上がりに一輪だけひらいていて、まだおしべからの花粉も出ていないフレッシュなお花です。

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 このタマスダレ、昨年の秋に、こちらのリュウノヒゲエリアから球根をえっさえっさと頑張って掘り起こして、ヨーカンエリアの花空木の下とあともう少しバラバラにして適宜、いえテキトーに植え替えました。

 

 あら、植え替えたものも、いつのまにか蕾がついていました。でも、まだ咲いていません。

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 タマスダレに気を取られていると、近くでけたたましい羽音がしています。どこだろうとのぞき込むと、先日、ガウラ(白蝶草)をたくさん抜いたあたりで、大きなクマゼミが全力で羽ばたきながらも、なかなか飛べないままもがいていました。

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 いえね、アブラゼミとミンミンゼミは見慣れているのですが、この幅広のごっついお顔と、透明な翅と、かなり大きめの…クマゼミをじっくり見たのははじめてでした。

 それで、実はちょっとだけ調べてみたのですが、クマゼミだという確認はすぐに完了したのも束の間のこと、まず、セミは成虫になってから7日しか生きないというのは俗説で、研究が進んだ結果、一ヶ月程度生きるらしいということ!!…ってみなさんご存じでしたでしょうか。

 今の今まで、知らなかった。信じて疑わなかったのですが、よくよく考えると、あんなに時節ごとに降るようなセミの声なのに、セミのなきがらを見かけはじめるのは夏の終わりごろ、みんな7日で逝ってしまうのなら、夏のはじめからもっと見かけるはずと思い及んでしまいました。

 

  さて、このクマゼミさん、夏の間せいいっぱい啼き続けたのでしょう。もうあまり体力が残っていないようでしたが、それでも見ているうちに羽搏いて飛んでいきました。

 クマゼミは西日本より南の暖かい地方にしか住んでいないとのことなので、北の方の方はあまり見たことがないかもしれませんね。

  

 夕方になるとタマスダレは花を閉じ始めました。

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  このあと、出かけたのと、戻ってから見るのを忘れたので一日目はおしまいです。

 

        *    

 

 さて、次の日の朝のことです。

この日も、朝から雨は降りやみませんでした。昨日より、確実にふくらんだタマスダレですが、まだ咲いていませんでした。昨日、一輪だけ咲いていた花も閉じて、半分倒れてしまっていたので、タマスダレって一日花??、でも違うような…と思っていたのでした。

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 でも、雨が上がると、いっせいに咲きはじめました。

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 雨に濡れたちっちゃいピンクのメキシコハナヤナギも、白いタピアンも勢いを増しています。

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 タマスダレは昨日の一番花のすぐ横に、もう一輪咲きはじめました。

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 そうして、みんなどんどんひらいていきました。

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 花粉もたくさんで、虫たちに大人気のようです。

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 そうして、最後に昨日の一番花がもう一度ひらきはじめました。

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          *    

 

 さらにさらに、その次の日のことです。

朝は雲が多かったのですが、早朝には光が射しこんでいました。

 一昨日の一番花、まだ咲いています。

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 そして、昨日咲いた二番花です。

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 こちらは、今朝、はじめて咲いて花です。

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 みんなすこしずつちがって、それぞれにいいですね。

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 そうして、夕方にはまた閉じはじめました。

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 夜にはしっかりと蕾になっていましたよ。

葉が集まっているのをスダレのように、白い小さな花を玉にたとえたタマスダレ(玉簾)、こんなにちゃんと見たのははじめてですが、ちっちゃい庭では秋の訪れを告げてくれたような、そんな気のする出来事でした。

 おやすみなさい☺

 

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